第8回ACT全国研修会関東大会

分科会の紹介


【基調講演】 精神医療の枠組み外し

講師:竹端寛 (山梨学院大学法学部政治行政学科 教授)

精神医療の世界で蔓延する「どうせ」「しかたない」という自己呪縛。それは「出来ない百の理由」です。この自己呪縛から自由になり、「出来る一つの方法論」を考えるにはどうしたらよいか、考え合いたいと思います。

【シンポジウム】 「生活のしづらさ」を抱える人から「共生」を学ぶ~地域でACTが機能するために~

シンポジスト:木村志義(一般社団法人ペガサス/株式会社発達障害)、角間惇一郎(一般社団法人GrowAsPeople)、内田陽子(群馬大学医学部保健学科)、谷口昭三(茨城工業高等専門学校)
指定発言:山田創(Teamぴあ)
司会:伊藤順一郎(メンタルヘルス診療所しっぽふぁーれ)、岡﨑公彦(ACT-ONE/岡﨑クリニック)

発達障害、風俗で働く女性、認知症そして精神障害・・・「生活のしづらさ」を抱えた方に対し様々な形で支援を行っている方々から「共生」を学び、ACTが地域に根付き機能していくためのヒントを探していきます。

【市民公開講座】 ナイトセッション「相方は統合失調症」

出演:松本ハウス・西村秋生(だるまさんクリニック)

お笑いコンビの松本ハウス(ハウス加賀谷さん&松本キックさん:サンミュージック所属)よる、体験談&フロアからの質問を含めたトークライブ。ハウス加賀谷さんの統合失調症の体験や、松本キックさんがどのように加賀谷さんを見守ってきたかについても、お話しいただきます。

急遽開催!【空腹セミナー】 ACTとイタリア精神保健改革

出演:伊藤順一郎(メンタルヘルス診療所しっぽふぁーれ)、大熊一夫(180人のMattoの会)

大会長の伊藤順一郎と大熊一夫氏(180人のMattoの会)による特別セミナーです!


分科会1~8 (28日(土曜日) 14:00~15:30)

分科会1 [オープンレクチャーコース]「やさしさを伝えるケア技術:ユマニチュード」

本田美和子(独立行政法人国立病院機構東京医療センター)
司会:佐藤さやか(国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所)

対人援助を行うケア専門職にとってコミュニケーション技術は重要な意味を持ちます。ユマニチュードは、小児から高齢者まで幅広い年齢層に渡り実践されているフランス発祥のケア技術で、精神科領域でも実績をあげています。

分科会2 [ネットワーク・システムコース] 「相談支援事業とACT」

足立千啓・上田昌広(ACT-J)、Teamぴあ
司会:須田竜太(Q-ACT北九州)

「ACTチーム運営における相談支援事業活用のポイント」「ACTと地域の相談支援事業所との連携と役割分担について」のテーマに絞って、チーム内の相談支援事業の有無に関わらず学べる分科会にしたいと思います。

分科会3 [家族コース] 「英国メリデン版訪問家族支援を学ぶ」

佐藤純(京都ノートルダム女子大学生活福祉文化学部)、伊藤千尋(淑徳大学総合福祉学部)、吉野賀寿美(医療法人社団五稜会病院)、酒井一浩(医療法人社団博仁会おおえメンタルクリニックゆう)、長江美代子(日本福祉大学看護学部)、大野美子(愛知県健康福祉部障害福祉課こころの健康推進室)、小松容子(公立大学法人宮城大学看護学部)

本人と家族をともに支援する。ACT実践で常に求められる支援の在り方を、日本ですでに試行が始まっている英国メリデン版訪問家族支援の紹介を通じてみなさまと学びあいたいと思います。

分科会4 [ピアコース] 「WRAP(元気回復行動プラン)」

増川ねてる(WRAPファシリテーター)

WRAPは≪自分の取り扱い説明書≫。自分の元気を作り出すことに役立つツールです。この分科会ではWRAPを紹介しつつ、アウトリーチで出会う利用者とのかかわりのきっかけや、支援の中でWRAPが何を可能にしていくのかについて考えていきたいと思います。

満員御礼!分科会5 [入門コース] 「地域生活支援の実際を感じる」

櫻井孝二(CMHT Asahi) 、野々上武司(訪問看護ステーションleaf)
司会:増子徳幸(リンクよこはま訪問看護ステーション)

これからACT等の地域生活支援に携わりたい人、関心のある人向け。実際にACT等で出会った場面を紹介し、どうやってその人らしい地域生活を応援していけばよいのか考えていきたいと思います。

分科会6 [ACTネット団体会員限定コース] 「危機介入を考える」

Q-ACT、三品桂子(花園大学)
司会:野上俊子・延安学(ACT-Zero岡山)

いかに危機が訪れ、どこに苦慮したのか。チームドクター不在のチームがどのように介入し乗り越えたのか。そのエピソードを通して、本音で語り合い思慮を深め、次の支援に活かせるような分科会を目指します。

分科会7 [アウトリーチ実践コース] 「就労支援・IPS」

香田真希子(目白大学)、池田真砂子(NPO法人ゆるら こみっと)、本多俊紀(NPO法人コミュネット楽創)

アウトリーチの支援の中でも就労支援は大切な要素のひとつですが、支援者にとっては難しいというイメージが強いようです。でも、働きたい利用者さんは多く存在します。彼らと働くことについて語り、それに向けて関係機関や企業と連携をしながらどんな支援ができるのかを紹介します。

分科会8 [スキルアップコース] 「ACT精神科医の対談-地域への誘い(いざない)」

全国のACTチームの精神科医の皆さん
司会:藤田大輔(ACT-Zero岡山)、岡﨑公彦(ACT-ONE/岡﨑クリニック)

いくつかのテーマを題材に、日ごろACTに従事する先生方とともに地域医療の現状や魅力・課題を話し合い、医療関係者を含めた多くの方々に、地域医療を知っていただく機会にしたいと思います。


分科会9~15 (28日(土曜日) 15:45~17:15)

分科会9 [オープンレクチャーコース] 「オープンダイアローグ」

斎藤環(筑波大学)、高木俊介(ACT-K)
司会:伊藤順一郎(メンタルヘルス診療所しっぽふぁーれ)

オープンダイアローグは、とりわけ初期の統合失調症をもつ人々の治療において、好成績を収めていると注目されています。それは人との関わりにおける哲学であり、技法であり、システムでもあるようです。オープンダイアローグの根っこにある関係性を大切にするとき、自分たちの臨床現場はどのように変わっていくのか。この分科会では、そこに焦点をあてて語り合います。
※終了は18:15となり ます

分科会10 [ネットワーク・システムコース] 「精神科クリニックは精神障がい者にとって必要なものだろうか」

肥田裕久(ひだクリニック)

精神科クリニックは駅の数ほどあると揶揄されています。しかし、地域で生活する時、本当に必要なのでしょうか。もし、必要とすれば何をすべきで何をしてはいけないのか。当日はそんなことを考えていきたいと思います。

分科会11 [家族コース] 「家族への暴力を解決に導くアウトリーチ」

蔭山正子(大阪大学)、横山恵子(埼玉県立大学)、上久保真理子(Teamぴあ)、沼田清剛(さいたま市精神障害者家族会連絡会)

精神障がい者の暴力は、外で見ず知らずの他人に向かうことは稀で、多くは家庭で家族に向きます。暴力発生の背景と解決の鍵となるアウトリーチへの期待を議論します。

分科会12 [ピアコース] 「アウトリーチでのピアサポート」

柳尚夫(兵庫県豊岡保健所)、淡路島で活躍中のピアスタッフ、ピアスタッフ(ACT-Aile)
司会:西尾雅明(東北福祉大学)

精神保健医療福祉の分野でピアスタッフの活動の場が増えてきており、アウトリーチの中でのピアスタッフの活躍も期待されています。実際にアウトリーチを行っているピアスタッフの体験もお聞きしながら、ピアスタッフの役割やチームの一員として協働していくために必要なことなどを考えていきます。

分科会13 [入門コース] 「ACT入門」

桶田昌平、寺嶋正啓(ACT十勝)

ACTって何?と言う方から、これから始めようと思っている方まで、基礎的なことから実践での苦労話まで、EBP(根拠あるプログラム)としてのフィデリティ(忠実度)を交え、幅広いお話が出来ればと思います。

分科会14 [ACTネット団体会員限定コース] 「困難ケースを考える」

浦林翼(ACT-J)
司会:梁田英麿(S-ACT)、志井田美幸(KUINA)

この分科会では、困難の背景や要因が複雑に絡み合う事例提供を基に、私たちが普段「困難」と感じていることについても意見を出し合いながら、多面的な検討を加えていきます。

分科会15 [アウトリーチ実践コース] 「リフレクティング入門」

矢原隆行(広島国際大学)
司会:下平美智代(ACT-J)

「オープンダイアローグ」における重要概念として注目されている「リフレクティング」について、その成り立ちを紹介するとともに、さまざまな現場で会話のスペースをひらくために、実際にリフレクティングを活用していく方法について、皆さんと一緒に考えてみたいと思います。


分科会16~23 (29日(日曜日) 9:30~11:45)

分科会16 [オープンレクチャーコース] 「女性の依存症の回復」

香山リカ(武蔵野ダルク顧問)、渡辺智子(武蔵野ダルク代表)
司会:藤村貴司(ACT-ONE/岡﨑クリニック)

武蔵野DARCは薬物依存からの回復を目指す女性専用の治療団体です。主な回復プログラムは「ミーティング」と呼ばれ、仲間達の前で自らの物語を語り、互いに分かち合い、新たな回復の物語を共に獲得していきます。この分科会は、偶然の連鎖でDARCに引き寄せられた方々が、自らの物語を会場の皆様と一体になって分かち合う、参加型のミーティングです。

分科会17 [ネットワーク・システムコース] 「住宅支援を考える」

森川すいめい(ハウジングファースト東京プロジェクト、世界の医療団、TENOHASHI、ゆうりんクリニック)
渡邊乾(ハウジングファースト東京プロジェクト、訪問看護ステーションKAZOC)
小川芳範(ハウジングファースト東京プロジェクト、TENOHASHI)
戸口真良(ハウジングファースト東京プロジェクト、TENOHASHI、ゆうりんクリニック)
岩本雄次(ハウジングファースト東京プロジェクト、ゆうりんクリニック)
司会:上田昌広(ACT-J)

重度の精神障がいがある人。長年ホームレス状態にある人。地域で暮らすことが不可能と思われてきた人たちが欧米各国ではある支援モデルのもと1人暮らしでの驚異の定着率を上げています。この分科会ではこの「ハウジングファースト」についてご紹介します。

満員御礼!分科会18 [家族コース] 「アウトリーチで役立つ家族支援・心理教育」

渡邉真里子・西内絵里沙(ちはやACT)、小河原麻衣(ACT-J)

本人だけでなく家族全体のリカバリーを意識することは地域生活を支える上で大事な視点です。役に立つ家族支援のポイントを講義で振り返った後、家族心理教育的面接を参加者全員で練習します。

分科会19 [ピアコース] 「当事者研究の理解と活用」

向谷地生良(北海道医療大学)

当事者研究は、日常生活の困りごとや出来事を、とりあえず「研究ボックス」に放り込み、「主観、反転、〝非″常識」な感覚で観察、データ収集、実験、考察、応用や活用、共有というプロセスを、アクションを含めた自由自在な対話を通じて行うところに特徴があります。当日は、当事者研究の理念や考え方、現場での活用の仕方について、体験的に学びます。

満員御礼!分科会20 [入門コース] 「ACTにおけるリカバリーへのプロセス~利用者さんの生の声より~」

遠嶋哲吏(ACT-ひふみ)、各地のACT利用者の方々

ACTの利用者さんから「実際の訪問支援の内容、ACTを利用しての率直な思い、スタッフに望むこと」などをお聞きし、リカバリーに役立つ訪問支援とはどのようなものかを考えられる機会にしたいと思っております。

分科会21 「健康自己管理」

三品桂子(花園大学)、酒井一浩(おおえメンタルクリニックゆう)、新松辰剛(おおえメンタルクリニックゆうデイケア)

健康自己管理は、地域生活を促進するための当事者用心理教育であり、認知行動療法を基礎にしています。今回は、実践力を高めることを目標に講義と演習を行います。

満員御礼!分科会22 [アウトリーチ実践コース] 「正しいストレングスモデル入門」

岩上洋一(特定非営利活動法人じりつ)、山口創生(国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所)

利用者の地域生活を支えるストレングスモデルについて、「長所に着目する」「リフレーミング」の支援という誤解を解き、「正しい」理解を得ることができます。また、グループスーパービジョンの体験ができます。

満員御礼!分科会23 [有料コース] 「アウトリーチでできる認知行動療法」

佐藤さやか(国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所)

事例検討を通じてアウトリーチでできる認知行動療法をACT実践でどのように行うのか、皆さんと考えてみたいと思います。今年度は言葉でのやり取りの難しい人にも使える行動的技法について焦点を当てる予定です。



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