シンポジウム


シンポジウム①「地域でのクライシスにどう対応するか」

【会場】
1号館 2階 1204教室

【趣旨】
地域におけるクライシスには様々なレベルのものがある。水道の蛇口から水が止まらなくなったり、害虫や害獣が出現することでパニックになってしまう人もいる。病状というよりは家族の諍いが本質である状況では、自宅で家族を分離することで事態を収拾することもありうる。就労上のクライシスを乗り切り、本人のお気に入りの職を継続することがその人の人生に計り知れないメリットをもたらす、という視点をもつことも大切であり、このシンポジウムでは地域におけるクライシスとは何かを考える機会としたい。そして、狭義の医療、特に入院という手段なしにどのようにクライシスに対応することが可能か、その意義と方法論について議論できればと考える。
 いずれにしても、クライシス対応においては日頃の支援の積み重ねやそれによって培われた信頼関係が大切になると考えてよいが、一方で、入院が必要となるのはどのような状況の時か。避けられない入院の場合、アウトリーチ・チームは入院時にどのようにかかわるべきか、また早期の退院を実現するためにはどのような工夫が必要か、病棟との連携は如何か、も検討したい。
 当日はさらに、クライシス対応について、当事者や家族の立場からの意見も汲み上げながら、シンポジスト間やフロアとの対話を重視して議論を深めていきたい。

【コーディネーター】

  • 西尾雅明(東北福祉大学)

【司会/ファシリテーター】
  • 伊藤順一郎(メンタルヘルス診療所しっぽふぁーれ)

【シンポジスト(敬称略)】
  • 西尾雅明(S-ACT・医師):「病院附属 のACTで入院をどのように考えるか、どのように入院を防ぐか 」
  • 野上俊子(ACT-Zero岡山・作業療法士):「利用者の入院中の対応と入院前後の対応を含めた振り返り」
  • 来住由樹(岡山県精神科医療センター・医師):「アウトリーチ支援利用者の入院治療」
  • 小野彩香(認定NPO法人Switch仙台・精神保健福祉士):「就労支援におけるクライシスと今後」
  • 高松桃子(三家クリニック・医師):「多機能型精神科診療所におけるアウトリーチの意義と展開」

【指定討論者】
  • 佐川まこと(ご家族の立場から)
  • 佐々木理恵(当事者の立場から)

各登壇者の抄録

シンポジウム②「社会的包摂とアウトリーチ」

【会場】
1号館 2階 1203教室

【趣旨】
 社会的包摂(ソーシャル・インクルージョン、social inclusion)とは、社会的弱者を排除 する社会的排除(ソーシャル・エクスクルージョン、social exclusion)の対義語であり、社会的弱者を排除せず、すべての人々を同じ一市民として包み込み、共に生きることができる社会のありかたのことを指します。
 近年ACTに限らず、様々な領域において、協働性をもって「その人」 のリカバリーを目指すアウトリーチ活動は活発になってきました。そうした活動の中で、 対象者だけでなくその周囲の環境とも対話しながら支援を行い、枠組みを超えてつながりあい、ときには法制度を乗り越えた形でのアクションを「アウトリーチ」によって試みようという動きも出てきています。本シンポジウムでは、そういったアウトリーチ活動を実践しておられる多領域の3機関の方々にご登壇いただき、アウトリーチが社会的包摂に向けて何が出来るのか、またその課題を会場の皆様と共に考えられるような機会にできたらという思いで企画しました。是非ともご参加下さい。

【コーディネーター】

  • 金井浩一(一般社団法人ライフラボ 相談支援事業所しぽふぁーれ)

【シンポジスト(敬称略)】
  • 金井浩一(一般社団法人ライフラボ 相談支援事業所しぽふぁーれ)
  • 谷口仁史(NPOスチューデント・サポート・フェイス)
  • 森川すいめい・村井美和子(みどりの杜クリニック)
  • 大川貴子(福島県立医科大学)

出演者の紹介や発表のポイント